ベン・フランクリン効果

人間関係のゴタゴタに悩む方に
試していただきたいことがあります

これは
「ベン・フランクリン効果」
というもので

あなたのことを嫌いだと思っている人
あるいは何かで敵対関係にある人が

あなたのことを好きになるかもしれない
心理学の手法です

ベン・フランクリン効果とは?

ベンジャミン・フランクリン(1705-1790)
アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。

彼には、政治の世界で強敵がいました。
そのライバルは、フランクリンの人生を不幸にしたいと思っていました。

しかし、フランクリンは、彼と仲良くした方が有益と考えて

彼がとても珍しく貴重な本を持っていることを知って、
その本を貸してほしいとお願いしたのです

数日後、彼はその本に
お礼の手紙をしたためて返しました

すると…驚いたことに
そのライバルは、フランクリンに好意を持つようになり
結果、彼と友達になってしまいました!

「ベン・フランクリン効果」を試してみよう!

さて、もしあなたが
ある人から嫌われているとしたら…
(モラハラ行為をしている夫のケースも当てはまります)

あなたはどういう行動を取るでしょうか?

① 自分もその人を嫌いになり、
  疎遠になる
② その人に嫌われたくなくて、
  親切にしたり気をつかったりする

大半の人が、このどちらかの行動を取りますが

でも、その方法では
仲良くなれませんよね…

そこで、「ベン・フランクリン効果」を
試してみましょう!

あなたのことを「嫌い」な人の
「得意なこと」などに
目を向けて

その「得意なこと」で
あなたの手助けをしてほしいと
頼んでみましょう♪

その人が
あなたの手助けをしてくれたら

きっと、仲良くなれるはずです♪

さて、これはなぜでしょうか?

なぜ、「あなたのことを嫌いな人」と仲良くなれるのか?

あなたのことを嫌いな人も、
実は「他人にほめられたい」「認められたい」という感情があります

俗に言う
「承認欲求」
というものです

なので、あなたが
その人の「得意なこと」に目を向けて
手助けをお願いすると

その人は、あなたに
「認められた!」と思い、
喜んで手助けをしてくれるのです

そして、手助けをしたあとに
「あれ?あの人のことは嫌いだと思ってたけど…」
「なんだか手助けしてしまった…」

基本、嫌いな人のことは
助けたいとは思わないはずなので…
自分の行動と感情の不一致に不快感を覚えます…

これを「認知的不協和」と言います

結果、その矛盾を解消するために、
「手助けをした」行動は変えられないので、
「嫌い」と思っていた感情を
「好きなのかも…」と理由付けして
帳尻を合わせることになるのです

まとめ

ちょっと難しいでしょうか?

簡単にお伝えすると

あなたのことを「嫌い」っぽい人に対して

その人の「得意なこと」で
あなたに手助けをしてもらうようお願いしてみる

ただそれだけのことです

あなたが、無理をして
その人のために何かをやってあげる必要はありません

モラハラを受けている妻は
モラハラ行為を激化させる夫に対して
尽くして尽くして尽くしまくりますが…

それではモラハラ行為はおさまりません…

むしろ、何でもかんでもできるあなたが
夫が「得意なこと」に目を向けて
その部分をちょっと大げさなくらい
ほめてあげたり、手伝ってほしいと
お願いしてみると…

案外、拍子抜けするくらい
嬉しそうに手伝ってくれるかもしれませんよ♪